困ったときの、クーリング・オフ入門

特集｜震災に便乗した悪質商法に注意しましょう

　大規模な震災など、社会が混乱していると、それに便乗した悪質商法や詐欺などが横行する事が残念ながら多くなってしまうようです。特に、人の善意などを逆手に取ったり、誰もが持つ不安な心につけこんだりするような、非常に許し難い悪質商法や詐欺などが多くなるのが特徴です。

　最近では、残念な事に、東日本大震災に便乗した悪質商法や詐欺が増加しているのも実態です。寄付を装った形の詐欺にも十分に注意しましょう。
　そして、今回の震災の場合は、原発事故の影響も心配されていることから、誰も経験した事のない放射能汚染に対する不安につけこんだ悪質商法もあるようです。
　また、「この時代だからこそ○○が儲かる」というような投資話を持ち掛け、消費者を騙すような悪質商法もあるようです。「これからは安全な水に対する需要が増えるから、水源の権利を買えば儲かる」というような謳い文句で、消費者をだます手法の詐欺も横行したという事はすでに報道されているとおりです。

　このように、震災などの社会的混乱があると、そのときの話題になっている出来事を「悪用」し、消費者の不安を煽るような手法の詐欺や悪質商法が横行してしまいます。非常に許せない事です。
　しかも、悪質商法や詐欺のターゲットにされやすいのは、やはり、「比較的騙されやすい」とされる高齢者などです。いつの時代も、高齢者は詐欺や悪質商法の被害に遭うケースが多いのですが、震災などの非常時でさえも、容赦なく高齢者を騙そうとする悪質業者などは後を絶ちません。詐欺や悪質商法に騙されないように、十分に注意しましょう。

　また、仮に悪質商法や詐欺に騙されたことが分かったときには、消費生活センター等に相談し、個別のケースに応じた適切な対処法を講じる事を強くお勧めします。