黄砂とPM２．５対策

中国の経済発展とPM2.5

　中国は著しい経済発展を遂げ、GDPが世界第二位にまで躍進しましたが、モータライゼーションの急速な進行にともない、自動車台数が著しく増加する事になりました。しかしながら、日本も自動車が多いのに中国のように大気汚染が問題になっていないのは、日本の環境技術が優れているからだといえます。

　日本の場合、環境技術が十分ではない高度成長期には、スモッグの発生や公害などが相次ぎましたが、環境技術の確立と法的な規制などで、日本の環境技術はかなり向上しました。中国は、いわば日本の高度成長期に抱えてきた問題を現在進行形でかかえているわけですから、このPM２．５問題も、解決までは数年〜十数年かかるでしょうし、その間、日本人も健康被害に気をつけて対策を講じていくことが大切になります。

　なお、北京ではすでに過去10年間（２０００年代）で空気の質を改善するための臨時措置をとっているともいわれていますが、そのことが本当なのかも不明な上、北京市以外の都市の大気汚染の状況や、それらのPM2.5を含んだ空気がどのくらい日本にやってくるのかという事も考える必要性があります。

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