省エネルギー生活で環境問題を考えよう | |
特集|環境にやさしい商品、環境にやさしい住宅ところで、省エネルギー生活というのは、私達一人ひとりの努力だけでは成功できるものではありません。そのため、環境にやさしい生活ができるような環境の基盤の必要性は常に唱えられているものです。 その一つに、「環境にやさしい」をキーワードにした住宅や家電、自家用車の存在があります。 国の政策としては、麻生政権(2008年〜2009年)の時代、いわゆるエコポイント制度によって、環境にやさしい家電製品の購入が奨励されていました。 そのほかにも、政権を問わず、エコカー減税など、環境にやさしい政策が次々と政府主導で積極的に採用されているのは、環境保護というのがもはや党派を超えたコンセンサスであるという事の証左だといえます。 そして、2011年以降、節電意識の向上とともに、環境にやさしい商品を選択しようという消費行動の傾向が見られます。特に太陽光パネルの家庭用の売電と節電が流行していることもその証左といえるでしょう。 最近では、環境にやさしい住環境という事も意識されています。例えばマンションでも、断熱効果を上げたり、太陽光発電を利用したり、共用部分などの照明をLED照明にするなどの対策を施す事で「エコマンション」として売り出しているものも少なくありません。今後は「エコマンション」がマンション業界のトレンドの一つになると思われます。 また、環境にやさしい住まいについては、伝統的な日本家屋の形式の良さも再認識されています。過剰な冷暖房や湿度調整の設備がなくても、ある程度、室内の温度や湿度を快適な水準に保つ事ができるからです。それは、その土地の環境に適合した形で発達し、工夫が施されてきた歴史があるからです。 日本家屋の場合は、夏の直射日光がほとんど室内に入らないような作りになっている事が多いものです。その上で「すだれ」などを設置することによって日光をさえぎる事もできます。また、ふすまを全て開ける事によって、2つ以上の部屋がつながることになり、風通しもよくなります。これは部屋を広く使うことができるという利点もあります。 このように、日本の環境に適合した住宅こそが日本家屋。もちろん欠点もあることは事実ですが、それでも、今後は日本家屋の形式のよさが再認識される時代なのかもしれません。 |
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