省エネルギー生活で環境問題を考えよう

特集｜一般家庭における太陽光発電・太陽光温水器の活用について

　２０１１年、東日本大震災という未曽有の災害を機に発生した原発事故により、電力不足の危機が叫ばれ、これまでにないほどに、省エネ、節電の必要性が叫ばれています。
　とりわけ、原発事故の発生以降、原子力に変わるクリーンなエネルギーの開発の重要性が強く認識され始めています。その一つに、「太陽光発電」というものがあります。

【特集】「太陽光パネルの家庭用の売電と節電」
　太陽光発電は、太陽電池と呼ばれる種類の電池を利用し、太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換する発電方式のことです。

　太陽光発電の場合、原子力のように放射性物質の脅威に晒される事がありません。また、太陽光発電は火力発電のように、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出する事もありません。また、大規模な発電所を建設しなくてもよいので、太陽光発電は一般家庭などでも導入可能です。

　しかし、太陽光発電にはデメリットもあります。まず、初期投資にかかる費用が大きい事が一般家庭での導入の足かせになっている現実があります。また、太陽光発電は太陽の光の強さによって発電量が左右されるため、夜間は発電することができませんし、昼間でも天候等の影響により発電量が大きく変動する事があります。また、火山灰・降雪が多い地域では、それらの物質によって光が遮蔽されると、その分発電量が落ちることになります。

　これらのデメリットを克服した上で、太陽光発電の実用化が行われる事になるわけですが、先にも述べたように、初期投資にかかる費用が大きいため、一般家庭で太陽光発電を導入する事は難しいのが現状です。また電力会社も、残念な事に太陽光発電には消極的で、未だに原子力の存続に固執しているのが現状です。

　一方、太陽光発電によって電力をまかなう事が困難でも、太陽光温水器によって風呂の湯を沸かす事なら、ある程度金銭に余裕のある一般家庭ならば十分に負担可能な範囲のコストですみます。しかし、天候等の影響などのデメリットが克服できるわけではないので、太陽光温水器の導入についても、そのメリット・デメリットを考慮した上で、一般家庭で導入すべきかどうか考える必要があります。

　いずれにしても、何らかの形でクリーンなエネルギーの実用的な開発が急がれる時代になった事だけは事実のようです。